ウツだった日々(後編)

Iターンで田舎暮らしを始めるまで
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朝起きても、会社に行くことがツラくなった。

仕事も休みがちになってしまった。

アパートから外に出ず、引きこもる日もあった。

何に対しても興味がなくなり、ぼーっとテレビを見ることが多くなった。

笑うことが少なくなり、妻も心配するようになってきた。

精神科医からの強烈なアドバイス

(おかしい・・・)

気力がわかなくなってしまったので、精神科の病院に行くことにした。

「軽いウツ病です」、と診断された。

抗ウツ剤を飲んだが、あまり効き目がなかった。

治してくれる病院を求めて、精神科と心療内科の病院をハシゴするようになった。

4軒目の病院で、精神科の先生に

「あなたは、本当は自分のやりたいことが見えているのに、
それを実行できないと思っているだけじゃないですか?」

「自分がこれからどうしたいのか、会社を休んで考えてみてください」

とアドバイスをもらった。

強烈なアドバイスだった。

自分を誤魔化し続けていると、本当に取り返しのつかないことになると気づいた。

休職して考えたこと

診断書をもらい、会社を1ヵ月休職した。

その間は、不思議と精神的にとても楽だった。

一人で街をぶらついたり、公園を散歩したりしていろいろ考えた。

(今、オレのやりたいことは田舎に住むことだ)

(いろいろなシガラミがあって、それを実現できそうにない)

(でも、こんな生活を続けていて幸せになれるのか?)

(事実、家族や仲間に迷惑をかけてるじゃないか)

(オレ自身も、全然幸せではないじゃないか)

今の場所に、今の会社にいてはダメだ。

もう、都会にしがみつくのはやめよう。

無理せず、出来る仕事をしよう。

住みたい場所に行ってみよう。

そして、田舎暮らしをすることを決心した。

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