「別荘でもお金はかかる」
この場合の「お金」とは、地域に払うお金のことです。
別荘を建てようと思っていたり、
平日は都会でお仕事して 週末は田舎で過ごす「週末田舎暮らし」
を考えている方もいらっしゃると思いますので、
このことを書くことにしました。
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僕は、Iターンして山梨に来て、最初に一戸建ての家を借りました。
その家は、横浜に住んでいる、サラリーマンを引退した方の別荘でした。
つまり、その方が大家さんです。
サラリーマンを引退したら、そこに住む予定だったようなのですが、
家庭の事情で、しばらく横浜に住み続けることになったそうです。
僕も横浜に住んでいたので、引越しする前に挨拶に行きました。
大家さんは、ちょっと氣むずかしそうな感じの方でした。
でも 長男を見て、やさしそうな顔をしてくれたので、少し安心しました。
30分くらいお話しをして、帰りました。
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横浜から山梨への引越しが終わり、僕も地域の一員になりました。
そのときに、問題が起きました。
借家なので、区で管理している「共同ガス」「共同浄化槽」等の費用がかかります。
それを大家さんに負担してもらうのは、契約で決められていました。
でも、区に払う、毎月の「区費」「消防団費」は契約で決められていませんでした。
区の取り決めでは、『別荘でも「区費」「消防団費」は納めること。』となっています。
しかし、この大家さんだけが これらの費用を払っていませんでした。
(別荘の家は 区に10軒くらいありましたが、全戸払っていました。)
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区長さんや、区の会計係の方は とても困っていました。
例外を認める訳にはいかないし、話し合いはできないし。。。
仕方ないので、僕が電話で交渉することにしました。
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「お祭りに参加しないし、刊行物も読まないし、地域のイベントには参加しない」
「消防活動をするのは、県や市の地方自治体の仕事だ」
「だから、お金は払わない」
というのが、大家さんの言い分でした。
(区長さんが電話したときも同じようなことを言っていたそうです。)
わからないではありません。
訳のわからない慣習で、訳のわからないお金を払わなければいけなくて
矛盾を感じることも確かにあります。
でも、地方行政の力が 小さい田舎では、地域住民で助け合わなければ
やっていけないのです。
また、地域の人は、昔からそうやって助け合って生きてきたのだから、
そのつながりを断ち切りたくないのだと思います。
●家の周りに生えてしまった雑草を刈ってくれる人は 誰なのか?
●その人たちに、お礼をするお金はどこから出るのか?
●家に何か起きたときに知らせてくれるのは 誰なのか?
●火事があったときに、すぐに火を消してくれるのは誰なのか?
●地域を住みやすくするために動いてくれる人は誰なのか?
大家さんには考えてほしかったです。
結局、これらの費用は我が家で負担することにしました。
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大家さんが この家に住むようになったらどうなるのでしょう?
隣近所の人とあいさつもできない。そんな生活で楽しいだろうか?
地域の人と助け合う気持ちが無いのなら、山の中に一軒家を建てて
住めばいいじゃんか!
なんだか書いてるうちに感情的になっちゃいました。(^^;)
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たまにしか来ない別荘でも、少しはこういったお金がかかります。
これから別荘や週末田舎暮らしを考えている方は、
心に留めておいてくださいね。
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「あいさつの効用」へ 続く
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