「まずは家を借りる」
氣に入った地方が見つかって、仕事も見つかったら、家探しですね。
「田舎に行ったら、すぐに家を買って(建てて)そこで、広々と暮らすんだ」
と希望に胸をふくらませている方も多いと思いますが、
僕のアドバイスは、「まずは家を借りる」ということです。
それもイイカゲンに家を借りるのではなく、少なくとも1年間は住める家を
借りるのが良いと思います。
理由はいくつかあります。
1.実際に1年以上暮らしてみると、季節も含め、土地の特徴がわかってくる。
2.あせらずに探すことで、不動産屋や、地元工務店の評判がわかってくる。
3.地元に知り合いが出来てから、家を買う方がトラブルが少ない。
4.相場価格がわからないのに、いきなり土地・家を買うのはどうか?
5.最悪、田舎暮らしや、その土地が自分に合わないとわかったら、
すぐに撤退できる。
などです。
■
さて、「家を借りた方がいいよ」と言っておきながら、こんなことを言うのは
無責任ですが、田舎の賃貸物件は少ないです。
僕の場合も、住みたい土地があったのですが、物件がまったく見つからず、
仕方なくニギヤカな方へ、と場所を移して探していきました。
(具体的には、八ヶ岳近辺から甲府の方へと移動していきました)
「田舎の過疎化」なんて言葉をよく聞くので、
「田舎には家を貸したいヒトがたくさんいるだろう」
なんて考えてしまうのですが、そんなことはありません。
特に一軒家の貸家は、数が少ないです。
■
具体的に考えてみましょう。
■
1.アパートを借りる
「田舎に来てまで、アパートを借りるなんて」と思うかもしれません。
でも、家を探すまでの「仮の宿」と思えば良いのでは?
アパートを借りる際は、「田舎だから安く借りられるだろう」という思い込み
を捨てることが大切です。
田舎でも、こぎれいなアパートの家賃は、都会と比べてもそんなに大きくは
変わりません。
■
2.一軒家を借りる
一軒家を借りる際にも、コネで借りる以外で安い物件があったら
何か理由があるはずです。
長い間人が住んでいなくて、リフォームが必要だったり、
水周りに手を入れないと住めなかったり、ということも考えられます。
また、家がキタナかったり、家の中が寒すぎる・暑すぎるということも
ありえます。
自分はガマンできても、家族はガマンできないかもしれません。
人間って、「生活のレベルダウン」には弱いものです。
(例えば、僕は、ウォシュレット無しのトイレではもうダメ。(軟弱者))
★
テーマから少し外れますが、
田舎暮らしに失敗するパターンで多いのは、
「自分が満足していても、家族が不満をもっている」場合があります。
物件を見に行く際には、必ず家族の意見を聞きましょうね。
(特に、家にいる時間が一番長いヒトの意見が大事)
★
「自分でリフォームするんだ!それが田舎暮らしぢゃないか!」
という考えもありますが、「Iターン」で田舎暮らしをすると考えると、
平日に仕事をしながら、余った時間でリフォームなんて結構大変です。
とにかく「安かろう、悪かろう」の住まいでは、田舎暮らしの楽しみも半減し
てしまうと思います。
■
それから、オマケですが、夏に避暑地で家探しをする時の注意です。
別荘風の貸家を借りる際には、よーくチェックをしてください。
「その建物が冬対策をしているか?」
八ヶ岳近辺でもそうですが、
冬対策を考えていない家(夏しか利用しない家ですね)が、よくあるのです。
雪に埋もれて身動きできない、なんてことにならないように氣をつけてくださいね。
■
3.公営住宅を借りる
公営住宅も空きは少ないようです。
公営住宅に申し込むには、
・その地に既に住んでいること
・所得が基準以下であること
など、Iターン者にとっては、キビしい入居条件が多いです。
しかし、地方によっては、Iターン家族受入れ用の公営住宅を用意している
ところもあるし、過疎で借りてくれる人が少なくて困っているところもある
ようです。
役所に問い合わせをしてみると良いです。
2005年1月17日
スポンサーリンク
「自分に合う仕事があるのか?」へ 続く
|