いつも子供と行く登山は、車から降りて、
30分〜1時間で頂上に到着、という登山ばかりであった。
次男も1年生になったので、初の本格的な登山に向かった。
目的地は八ヶ岳の編笠山。
八ヶ岳は家からも見える。
「あの左端にある、おわんのような山だよ」と言うと、
息子2人は「ふーん」と言ったまま、黙って山を見つめていた。
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9:15観音平到着
9:30 登頂開始
10:30 ガイドブックでは出発から30分の場所に1時間で到着(雲海)
11:30 疲れが出てくる。次男は足の痛みを訴えだした
12:30 頂上前の休憩所に着く。僕が帰りたくなってくる。(押手川)
13:00 もうすぐ頂上なのだが、登り道が急すぎて、肩で息をする
頂上から下ってくる人に、励まされる。
子供達は先に頂上に着いたようで、
「ホラ、お父さん、がんばって」といろいろな人に言われる。
ガケのような場所に来ると、足が上がらず、あと一歩が踏み出せない。
13:15 やっと頂上に到着。360℃クッキリと景色が見える。美しい。
妻が作ったオニギリを3人で食べる。頂上には雪があった。
妻に写メールを送ろうとするが、携帯の電池が切れる。
13:45 下山。青年小屋に向かう。
14:15 青年小屋到着。日が傾いてきたので、少し休憩して、すぐに出発。
15:30 やっと押手川に到着。予定よりだいぶ遅れている。
次男はかなり疲れている。僕も足がかなり痛い。
水が無くなってしまった。長男はノドが乾ききっている。
16:20 雲海到着。3人とも限界。早く下りたいのだが、カラダがいうことを
きかず、3人でベンチでうなだれる。
駐車場はまだかぁ、と歩きながら怒りが頂点に達する。
辺りは暗くなり、不安になってくる。
17:00 やっと、駐車場が見えた。2人にやっと笑顔が戻った。
僕も、安心してヘナヘナになってしまった。
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今回の登山は、少し無理をしすぎた。
一度登ったことのある山だったので、少しなめていた。
誰かが少しケガをしたり、疲れで動けなくなったら、
夜道を下って来なければいけなかったかもしれない。
ヘッドランプも持っていなかったし、携帯は電池切れしているし、水も少なすぎた。
まずは、3時間くらいのハイキングコースで訓練しておくべきだった。
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でも、途中でリスを見たり、帰りのクルマで鹿の親子を見たりして、
息子2人は大満足のようだった。
下り道では、泣き出しそうだった次男も、「また行きたい」と言っていた。
2人も文句を言いながら、よく歩いた。
大人でも座り込んでしまうような道をよく歩いたと思う。
帰りのクルマの中で2人を褒めてあげた。
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2年前は八ヶ岳の赤岳に会社の人と登った。
その時は、もう うつが始まっていて、
(苦しいような登山をすれば、何かが開けるかもしれない)
と思って、山を登った記憶がある。
頂上からの景色はすばらしかったけど、結果的には調子はもどらなかった。
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苦しいときの父の弱さも見せてしまったかもしれないけど、
今回の登山は楽しかった。
また、行きたいと思う。
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一晩明けた本日、息子2人は外で遊んでいたけど、僕は筋肉痛で、一日寝ておりました。
情け無し。_| ̄|○
「大武川で遊ぶ」へ 続く