「田舎で渓流釣り(釣れた)」
小学生の頃から 釣り はしていたのだ
「釣りキチ三平」を読んで 興奮したり
神奈川県の相模湖でルアー釣りをしたり
同じく神奈川県の相模川の昭和橋近辺で ハヤ(ウグイ)をねらってみたり
我が母校の小学校の前にあった釣堀で コイを釣ったり
釣り堀で ニジマスを釣ったり 等々
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山梨にアイターンしてから 水の美しさに惹かれて また釣りに出かけるよう
になった
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近所の川は 僕の過去の釣り経験からすると まったくの未体験 「渓流」で
ある
釣りをかじったことのあるヒトならわかると思うが 渓流釣り はムズカシイ
と言われる
対象魚は イワナ ヤマメ アマゴ 等で こいつらは小さいクセに やたら
と警戒心が強い
物音や人影で すぐに 隠れててしまい 一度そういう状況になると
もうその日は なかなか表には出てこないという性癖をもつ 引きこもり系の
サカナなのだ
僕は この辺りの川には そういったサカナがけっこういる という情報を得て
早速 入門本を買い、竿 糸 針 オモリ エサ箱 を購入し
一番近い 「釜無川(富士川)」へと向かったのである
■1回目
ポイント(サカナがいる場所)がわからず サカナの姿も見えない
エサにしたイクラをほおばりつつ 「まあ、初回はこれくらいにしといてやるか」 と 家に帰る
■2回目
「その川に生息する生物をエサにすべし!」という入門書の教えを忠実に守り
川虫をエサにする
ポイントらしい場所は見つかったが 「ここぞ!」という場所に仕掛けを
放りこめない
淵に漂う ハヤ(ウグイ)を 「見釣り」する
ハヤ(5cmにも満たない)5匹 を釣ったけど 「これじゃ食えない」と
思い 放す
■3回目
渓流の流れが少しずつわかってきた ポイントにも仕掛けが流れるように
なったけど まったくアタリが無い
ねらっているサカナは 「ここには いねぇんじゃねぇのかな」 と思い始める
■4回目
今回もまったくアタリ無し
完全に この川に対して不信感を抱く
「ハヤしかいないなら 入漁料なんか取るなよな・・(払ってないけど)」
と言いつつ 満足感を得るために 小さいハヤをねらったりしてみる
ハヤ2匹(7cm)を釣る
しかし、この時、「お!ここは?!」というポイントを見つけた
■5回目
前フリが長くて申し訳ない
忘れもしないこの日 (いつだっけ?)
は
雨上がりで午後2時くらいから 次第に天気が回復してきた
「雨上がりは渓流魚の警戒心が薄れる」 という入門書の教えを忠実に守り
「今日こそは 息子2人をオフロに入れてもらうかんね!」
という妻のギンギンの視線を
かわしながら 川に向かった
エサの川虫を20匹ほど捕まえて 前回 にらんでおいたポイントに着いた
中腰の姿勢で物音をたてないよう 静かに仕掛けを流れ込みに流す
渓流釣りは 基本的に「ウキ」を使わない
糸につけた「目印」と 竿に伝わってくる感覚で
サカナがエサを食ったかを判断するのだ
しかし 流れのあるところでは 目印や竿に伝わってくる感覚が
流れによるものなのか、サカナがエサを食ったことによるものなのか
が 素人には判断がつかない
一度目は 訳がわからないまま エサが無くなってしまった
そしてニ度目
目印が今までにない動きを見せ 竿先に「ビビッ」という感触がきた
すかさず、「エイヤッ」と竿をあげて アワセると
「グングンッ」と竿がしなった
透きとおった川の水の中に 白いサカナの腹がキラリと光る
今までの小さいハヤとは全然 ヒキが違う
(あわてない あわてない ゆっくり ゆっくり)
と自分に言い聞かせて慎重に岸にサカナを寄せていく
そして
釣れた!
体調は15cmくらいの小型だけど 見事な青のパーマークと紅い斑点をもつアマゴ
(写真は砂の上で暴れちゃって何だかわからんけど) [実際はこんな感じ]
何度も手にとって その美しさに見とれてしまった・・
とても 感動した・・
弱ってきちゃったので 川に放してやったら ものすごいスピードで消えていった・・
こりゃ ハマったわ
「田舎で渓流釣り(釣れない)」へ 続く
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